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〈物語〉シリーズの好きなところ〜哀愁漂う終わり方〜 セカンドシーズン編

物語の締め、うまく締めたいです

前回のファーストシーズン編(http://www.animetrendinfo.com/912.html)は全て阿良々木くんが語り手でしたが、セカンドシーズンは語り手が様々です。

そうなることによってラストの締めは変わるんでしょうか?

阿良々木くんは少しカッコつけ感がありましたが、他のキャラたちはどうでしょう?

では、どうぞ!

  猫物語(白)

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出典:http://matomame.jp/assets/images/matome/24adb8176f9d123475dc/ff0785f6577b62274f8a8c8cf2010c4e.jpg?t=1450437418

(語り部 羽川翼)
”迷いに迷った。
でも、そのお陰で私はいっぱいの人間に会えた。いっぱい、いっぱい。
いろんな家族を見た。いろんな私を見た。
だから、私は私になれた。過去の私も私なら、未来の私も私である。
私が私でない瞬間なんて、ないんだ。
ならば明日はどんな私なのだろう。
そんなことを楽しみに思いつつ、私はドアノブに手を掛ける。
そこが与えられた、私の部屋だった。六畳の部屋。
卒業までのほんの半年間だけれどーー確かに、確かな、私の場所。私達の場所。
ふとそのとき、あの日、私がノートに残した手紙に、いつの間にか書き足されていた文章を思い出す。
いや、文章というほど長くはないーー一行、どころかたった四文字。
それはずっと私と一緒にいてくれた、いつだって私を守ってくれていた、一匹の白い猫からの、たった一言の挨拶だった。ありきたりな。
誰もが毎日、当たり前みたいに口にする挨拶。
だけどもそれは、私にとっては生まれて初めての言葉だった
「ただいま」
私は私の部屋に這入る。やっと帰ってこれたんだ。”

やはりシュッとまとめてますね。さすが委員長。
常識人すぎる羽川さんだったからこそ、常識的じゃなかったような物語でした。シリーズの中でもトップクラスに好きな話なので、最後読んでてまたウルウル来ました。

やっと帰ってこれたんだ。。泣ける。

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  傾物語

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出典:http://pic.prepics-cdn.com/6220/27955146.jpeg

(語り部 阿良々木暦)
”「じゃあさ。お前幽霊になって、幸せ?」
「幽霊になったことは不幸せです。でも、阿良々木さんに会えたことは幸せですね」
「……」
「だからまあ、総合的には私は幸せですよ。生きている間にお母さんに会うことはできませんでしたけれど、悔いを残して死んだお陰で、わたしは阿良々木さんと会えたんですから」
「……そうだな。僕達は、会えたんだ」
結局は法令遵守ということで、僕と八九寺は二人乗りをすることはなく、僕が自転車を押す形で、八九寺の歩幅に合わせ、歩き始める。いつも通りに馬鹿馬鹿しい雑談を交わしつつ、時に後ろを振り返りながら、時に間違え、時に迷いつつも、しかし一歩一歩踏みしめるように、前向きに、歩き続ける
このルートを。”

阿良々木くんにしてはあまりクサいことは言わず、という感じがします。ここは鬼物語へ続いていくところだから、でしょうか。
傾物語は”まよいキョンシー”と言いつつ、忍がほとんどメインみたいなものでしたので、最後はちゃんと八九寺で締めていますね。たまにある、阿良々木くんと八九寺の真面目な会話はぐっとくるものがありますね。いつもふざけている関係性だからこそ、もっと。

 

  花物語

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出典:http://pic.prepics-cdn.com/6220/27955139.jpeg

(語り部 神原駿河)
”出会いと別れ。席替えとクラス替え。
学習と卒業を繰り返し、私は大人になる。
何かを得、何かを失い、経験し、忘却しーーそうやって未来の私を作っていく。
私は今の気持ちをきっと忘れる。
だからこそ、未来でも過去でもない、今の私を生きなければならない。
いや。生きたいと思うのだ。
阿良々木先輩の構える刃物が、いよいよ私の髪の中に入った。
じょぎん、と音がする。
身を切られるような痛みがあったが、その痛みこそ、望むべくもない。
私が願ってもない経験だった。
「神原。今回お前がしたことを知れば、きっと色んな奴が色んなことを言うだろう。お前のしたことを正しいと言う奴もいれば、お前のしたことを間違っていると言う奴もいる。だけど、そういうことじゃないんだ。誰がなんと言おうと、お前は気にしなくていい。だって、お前は正しいことをしたわけでも、間違ったことをしたわけでもないんだから」
私の髪の毛先を切りそろえながら、阿良々木先輩は言った。彼からそんな風に、優しい言葉をかけられるのは、思えば初めてだったかもしれない。
お前は青春をしたんだ

ここの阿良々木先輩はカッコ良すぎんよー。
なんだよ自分が語り部じゃないところでカッコつけちゃって。。
にしても、セカンドシーズンも全部好きだなぁと感じます。

  囮物語

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出典:http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/p/pema/20130929/20130929211948_original.jpg

(語り部 千石撫子)
”阿良々木暦。
忍野忍。
戦場ヶ原ひたぎーーさんは、遠目でしか見たことがないので、予告編の中でもうまくイメージできませんけれど、まあ、暦お兄ちゃんと寄り添うようにして、隣に並んで現れるはずですよね。
約束を違えられることにはなりますけれど、ここではやはり、手くらいは繋いでいて欲しいですーーでないと、画になりませんから。
忍野忍さんは、このときは幼女の姿ではなくーー元の姿とは言わないまでも、暦お兄ちゃんと同じくらいの外見年齢になっているかもしれません。
前回のことで、懲りているでしょうし。
当然暦お兄ちゃんも、つまりは自身の吸血鬼度を、相当に上げてきているはずですーーまあもっとも、そんなのは、撫子の毒の前には、あんまり意味はないんですけれど。
でも心構えの違いは伝わってきます。たぶん。
そして、それも約束とは違いますけれど、そんな三人の後ろに、神原さんや羽川さんがいてくれたりしたら最高ですね。
フルキャストじゃないですか。
ラスボス冥利に尽きるというものです。
もっとも、その全員がかりでもーー撫子はちっとも負ける気がしませんけれど
撫子はゆらりと立ち上がります。
同時に境内に潜んでいた無数の蛇たちも、その牙を剥き出しにしました。撫子と意志を一つにする、撫子の眷属達です。
そして撫子のこんな決め台詞と共に、最後の戦いが始まれば、それ以上のことはないでしょう。
ようこそ。暦お兄ちゃん可愛がってあげるね
そしてラブコメの時間です。
あらゆる意味で最終決戦。
カミングスーン、神だけに。

撫子ちゃん、怖いです。かわいいけど。
いやー、ラスボスぶってますねー。実際強いしね。

ここまでだけを見たときは、これどうなんの!?って思ったもんです。
そこが〈物語〉シリーズの魅力の一つでもあるわけですが。

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  鬼物語

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出典:http://livedoor.blogimg.jp/pioncoo/imgs/8/2/82213bb1.jpg

(語り部 阿良々木暦)
”いつまでも教室に残っている理由はないーー早く家に帰って、受験勉強をしなければ。やるべきことは山積みだったが、差しあたってはそれだった。
鞄を持って、僕は帰る。帰り道を帰る。
もう誰とも会うことのないーー帰り道を。
ああ、そういえば、と、僕は思う。
そういえば僕は、四か月前のあの日、八九寺との別れに際して、あの言葉を言っていなかった。今頃そんなことに気付くなんて、僕も随分抜けている。
今更遅すぎるかもしれなかったが、しかし、遅過ぎることは、何の理由にもならない。僕はきちんと、自分の心にけじめをつけておくことにした。
リュックサックを背負ったツインテールの少女、いつでも元気一杯なあの女の子の姿をーー今でもそこにいるように見ることのできる小さな友人の姿を思い浮かべて、言った。
さようなら
八九寺真宵。
お前に遭えて、幸せだった

切ない。また泣けてくる。

鬼物語は感動するが、切なくなってしまうのですよね。いつもはカッコつける阿良々木くんですが、最後の最後はカッコつけてもいられない。自分の正直な気持ちを子供のように、吐き出して、意地を張って。それでもいなくなってしまう、切なさ。

いかん、キーボードが見えない。

  恋物語

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出典:http://tsundora.com/image/2014/09/monogatari_series_637.png

(語り部 貝木泥舟)
”扇?
誰だーーそれは。
どこかで聞いたような気もする名前だったが、俺はそれ以上、考えることはできなかった。
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
正気なき中学生が怒声と共に、横たわった俺に対して鉄パイプを振りかざす。憎しみや恨み、そして呪いのこもった一撃を食らいながら、俺はゆっくりと意識を失っていった。
地獄の沙汰も金次第と言う。貯金のない俺だから、最後にいくらか小銭を稼いでおいて、本当によかったと心から思った。”

貝木の文章は嘘ばかりでしたね。
それが面白く、ワクワクする展開もたくさんあるのでいいんですが。
それでも最後のこのシーンは、「え?」ってなりましたね。
花物語で登場しているから、大丈夫なのはわかっているけど…。て感じで。

まあこのシーン自体が嘘っていう可能性もある、んでしたよね。わけわかんなくなる。

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  まとめ


出典:https://www.youtube.com/watch?v=kkRx3wrRLxI

やはり、語り部が違うと最後の締め方も違ってきますね。

それぞれが”らしさ”を出している感じです。

こうなると俄然ファイナルシーズンも比べてみたくなる管理人です。

物語は語る人や観察する人によって、様々な形になる。
自分がそう感じたからといって、他人もそう感じているわけではない。

当たり前なんですけどね、忘れてしまいがちですね。
その違いがまた、楽しかったり、面白かったりするもんです。


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